Oct 4, 2005

金言

 何か大事なことを決めようと思ったときはね、まず最初はどうでもいいようなところから始めた方がいい。誰が見てもわかる、誰が考えてもわかる本当に馬鹿みたいなところから始めるんだ。そしてその馬鹿みたいなところにたっぷりと時間をかけるんだ。
 成功するか失敗するかということに話を絞れば、俺はただの一度も失敗しなかった。それは、俺がそのコツのようなものを実践してきたからだよ。他のみんなは誰が見てもわかるような馬鹿みたいなところは簡単にすっ飛ばして、少しでも早く先に行こうとする。でも俺はそうじゃない。馬鹿みたいなところにいちばん長く時間をかける。そういうところに長く時間をかければかけるほど、あとがうまく行くことがわかってるからさ。

村上春樹 「ねじまき鳥クロニクル」


 簡単なことほど馬鹿にして基礎をやらないものだが簡単なことほど基礎を固めなければいけないことは世の中の常識なのである。
林輝太郎 「財産づくりの株式投資」

 そういうことです。皆承知のことだと思います。ですが、活字をさらりと読み「うむ。」と納得するのと、そこからいざこれを実践するのとでは大きな隔たりがありますね。こんなことを書いていると、何が「正しい」のかがわからず、もがいてばかりで前に進めない時には、とりあえず言い古された格言、あたりまえ過ぎる真実に従ってとりあえず進んでみるというのも、ひとつの実際的な生き方なのだなと思いました。