Mar 21, 2008

悲観論

 悲観論をとなえるのは、賢明さを装いたい人にとってとくに便利な方法のひとつだ。そして、悲観的になる材料は山ほどある。だが、いつも悲観論をとなえていては、考えることを放棄する結果になる。
 「悲観論者が天体の神秘を解明したことはないし、地図にない土地を発見したことはないし、人間の精神に新しい地平を切り開いたこともない」と、ヘレン・ケラーは書いている。幼児のときに視力と聴力を失いながら、世界三十九か国を訪問し、十一点の本を書き、その人生を描いた二本の映画がオスカー賞を受賞し、視聴覚障害者の権利のために八十七歳で死ぬまで戦った人物だ。
 ドワイト・アイゼンハワーは第二次世界大戦でノルマンディ上陸作戦の指揮をとり、戦後にアメリカの第三十四代大統領になったが、もっとあけすけにこう語っている。「悲観論で勝てた戦はない」
アルビン・トフラー、ハイジ・トフラー 「富の未来」

 自戒をこめて転記しておきます。それにしてもこの「富の未来」は示唆に富んだ良著でした。ごくごく近未来における世の中の仕組みに興味がある方にはうってつけではないかと思います。

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